幸喜幸齢 生きがい日記

人生の黄金期を自分らしく あるがままに生きる幸喜幸齢者 感謝と幸せの生きがい日記 頑爺 / 肇&K

人生史詩文(76) 最後の自撮り

人生史詩文 (76)
最後の自撮り

もうだめかな・・・ 
もしもこの雪の樹海の中で いつの日にか見つかった時の為に 写真を残しておこうと 最後の自撮り写真シャッターをおす   曾孫二人のためにも満面の笑顔で・・・
 
周囲は雪に覆われ 随所で大規模に崩落した山斜面に無数の倒木が横たわる谷間に迷い込んだ
朝晴れていたのに急に雨、吹雪、やがてドカ雪・・・ 山の中で道に迷い山頂へ 引き返す道も雪で消えて分からず 雪山を藪漕ぎし 歩き回ってとうとう行きついた先がこの谷間だ
 
いつこの大規模な山崩れがあったのか知らないが スマホGPSも位置は示すものの周囲は真っ白でどこにいるのか全く分からない SOSをと気づいた時にはもう電池切れ

足は棒になり痛くてもう歩けない ウオーキングシューズはずぶ濡れで冷たく 指先に感覚がない 雪を口に入れて乾いた喉を潤す 
次々と76年の人生が走馬灯のように巡る なるようになるさのケセラセラ人生もここで終わるのか  眠い・・・ 

ふっと我に返る 冬の夕暮れは早い 
このままここで野宿となれば凍死は免れないし、この山中ではまず見つけてもらえない 
昨年と同じだ 旧東海道の箱根峠越えの古道で急なドカ雪で道が消えて 迷い 遭難を覚悟したとき だが一歩一歩前に進み 奇跡的に切り抜けたではないか・・・
 
再び腰を上げ 自分の感覚を頼りに 無数の倒木を乗り越え 一歩一歩山斜面を滑りながら進んだ・・・

夕闇が迫る頃 遠くに民家の灯りが見えた  助かった・・・ 

(自分史 詩文(76歳) Feb.2021  西国街道 広島の大山峠越え)
 

・死を覚悟最後の自撮り笑顔にて
・雪山で道に迷いてケセラセラ
・最後なら一歩一歩と前進を
・家灯り 命の明かり 助かった

7月3日 (土) 24/29℃ 
千里南公園 散歩道から 
梅雨空に咲く野草 
こうして日々歩ける今に感謝